安藤俊介

ものの見方を変えれば、短所が長所に、弱みが強みになることは理解できます。ただ、「怒りやすい」「すぐキレる」「イライラしてばかり」といった短所・弱みについてはどうでしょうか。こうした短所・弱みを、うまいこと長所・強みに変換させられるものでしょうか

森瀬繁智さんの「キミは『怒る』以外の方法を知らないだけなんだ」で展開される怒りの克服方法には、驚きを通り越して痛快さすら感じます。成功者ならではの至言。達観できた者にしか語ることができない言葉には、魅力を超えた魔力を感じます

「相手が間違っている。自分は正しい」という思いが怒りに繋がると、森瀬さんは指摘されます。怒りの対象について、「間違っている」ではなく自分とは「違っている」と認識する――。多様性を許容しようという現代社会においても重要な考え方だと感じます

「お金の気持ちと成幸のコンサルタント＆作家」森瀬繁智さんがアンガーマネジメントについて書かれた「キミは『怒る』以外の方法を知らないだけなんだ」は学びの宝庫です。山あり谷ありを乗り越えた森瀬さんの言葉は、軽やかな表現を纏っていても、重く、深く、刺さります

以前書いたとおり、私は短期です。そんな私でも、感情のマネジメントを意識していると、以前よりも状況の悪化を招かなくなったように感じます。ただ、引き寄せ生活的には、怒りの発生を抑えることが重要です。対処から予防へ――。ただ、これがなかなか難しいのです

アンガーマネジメントの技術「6秒ルール」は、引き寄せの賢人たちの教えの実践にも役立つように感じます。6秒ルールも、引き寄せの賢人たちの教えも、立ち止まり一呼吸置く重要性を説いている――。根っこのところには、相通ずるものがあると、私は、思うのです。

いきなり「怒らない自分」をめざすのは、私には、いささかハードルが高いと感じます。なので、怒ってしまった後の対応、怒りの感情をコントロールするところから始めることにしました。アンガーマネジメントの学び直しが、短気克服の第一歩です