私の手元にあるシルクヘロン、スモールシルクリンクの2本とも、ブレスレットの留め金(クラスプ)には、鳥の頭があしらわれています。
もう少し細かく書かせていただくと、1本の鎖の先端の片方が鳥の頭、片方はリングになっています。鳥の頭側のパーツの嘴が上下に開いて、もう一方の先端にあるリングを噛むことで、1本の鎖がひとつの環となり、手首を飾る構造となっています。
このデザイン。
この機能。
私はこれに、やられました。
世界中のすべてのブレスレットを熟知しているわけではありませんが、私には、デザインと機能とが、この上なく美しく調和しているクラスプであるように感じます。
いつ見ても惚れ惚れとしてしまうし、見飽きることがありません。
個人的には、スモールサイズのクラスプが好みです。
36ミリケースのエクスプローラーと同様、細身細腕なせいか、ミディアムサイズよりも、私の手首にはしっくりと収まります。ヒンジに相当する部分が小さく、頭部全体のフォルムとより滑らかに接合している点も素敵です。
「カチリ」と小さな音を立て、綺麗に重なる嘴は、よほどのことがない限り、勝手に外れることはありません。
個体差は多少あるのでしょうが、少なくとも私の手元にある2本について言えば、付け外しする度に、工作精度の高さを感じさせる仕上がりです。
嘴を開いたファニーフェイスもお気に入り。
機能だけであれば不要なギミックへの拘りに、心惹かれます。
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