ロンワンズと書くよりも、レナード・カムホートと書いた方が、私にはしっくりときます。同年代の方であれば、共感いただけるのではないかな、と思います。
クロムハーツ創業メンバーの1人とされる彫金師レナード・カムホートさんが、ご自身の名を冠したブランドを立ち上げた当時、日本で彼の作品を入手するのはとても困難だったように記憶しています。
ブランド名がロンワンズに変わってからでしょうか。複数の正規取扱店もできて、入手困難な状態は解消されたように思います。インターネットでも購入できるあたり、隔世の感を抱くとともに、とてもありがたく感じます。
私にとってロンワンズと言えば、ブレスレットです。
クロムハーツのようにペンダント、リングなどなど、ブレスレットに限らず美しい作品をリリースし続けているロンワンズですが、恐らくはローレンツの刷り込みのようなものなのでしょう。初めて雑誌(これまた以前書きましたとおり、まだインターネットが普及していない時代のお話です)で見たシルクリンクブレスレットの印象が強すぎて、そのまま脳裏に刻まれてしまっているようです。
手元にあるのはシルクヘロンとスモールシルクリンクブレスレットです。
パーツひとつひとつが鏡のように磨き抜かれており、とてもエレガントに感じます。
金属の連なりが醸し出す集合体としての美、とでも表現できるでしょうか。
個のデザインの美しさが強調されるクロムハーツとはやや異なる趣を感じます。
艶やかな外観そのままの滑らかな感触は、病みつきになります。
昔からラインナップされている商品群は、メイティングフライトコレクションとカテゴライズされているようです。イーグル、ホーク、クレーンなど、鳥の名前を冠した商品群には精巧で美しいデザインが施されており、彫金技術の一旦を楽しむことができます。
ただ、私の場合は、彫りを楽しむならクロムハーツ、磨きを堪能するならロンワンズかな、と思います。
若作りしているつもりはないのですが、ハイブランドのジュエリーよりも、所縁あるこのふたつのブランドに、気付けばかれこれ20年以上も心惹かれ続けています。
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