6-③ 解釈=思考を止める

006 感情の浄化

 出来事自体には良し悪しはない
 解釈によってポジティブな感情にもネガティブな感情にもなる

 こんな風に、出来事、解釈、感情という3ステップで事象を捉え、解釈によって感情をコントロールすることを推奨する手法は、割と広く展開されているように感じます。

 ポジティブシンキングを推奨する立場からは、「出来事は変えられないから、解釈を変えて、感情を前向きに保ちましょう」などと説明されることも少なくないように思います。

 Keiichi氏はこの点について問題提起しておられます。
 感情を解釈でねじ伏せる行為に警鐘を鳴らしておられるように感じます。

 感情が大きく乱れ、心身が弱っている時、無理やりポジティブシンキングを強行しても、却ってネガティブな感情が強まる。ひいては体も壊しかねない、という氏の説明は、ご自身の体験談とも相まって、心に刺さります。
 私自身の実感としても、頷けるものです。

 では、解釈=思考でコントロールできない感情には、どう向き合えばよいでしょうか。

 制御しようとせず、思考を止めて、ただただ感情を感じ尽せばよい、と、氏は説きます。
 
 思考という燃料を失った感情の炎は、いずれ治まる。
 治めるためにも、思考を止めよ、と、氏は教えています。

 思考の止め方についても、氏の教えはシンプルです。
 
 即ち、体感せよ。
 
 特に、体感するコツとして「擬音で感情の状態を捉えよ」と説く氏の教えは、目から鱗でした。
 言葉を使わず、音、感覚で感情を味わうことが、思考を停止しながら鎮火を見守ることに繋がるのです。この感覚がつかめると、これまでいかに、言葉=思考を用いていたか愕然とします。と同時に、思考を止めることが、感情をニュートラルに戻すためにいかに重要かが分かります。

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