例えば、「頑固で融通がきかない」という短所があったとします。
この短所は、「物事に拘りを持って、粘り強く取り組み続けることができる」という長所になる可能性があると思います。
例えば、「移り気でひとつのことに集中できない」という短所があったとします。
この短所は、「情報感度が高く、好奇心旺盛」という長所になる可能性があると思います。
このように、ものの見方次第で短所が長所に、弱みが強みになりうることは、ビジネス書などでしばしば拝見するフレーズのように思います。
弱みと強みは表裏一体。見方次第でピンチをチャンスに変えられるなどと謳われていることは、少なくないように感じます。
確かに、そう思います。
ただ、「怒りやすい」「すぐキレる」「イライラしてばかり」といった短所・弱みについてはどうでしょうか。
これらの短所・弱みを長所・強みに転じることができるものでしょうか。
かなり長い間考えてみましたが、私には、とても難しく感じました。
「怒りやすい」⇒「情熱的」?
「すぐキレる」⇒「迷わず自己主張できる」?
「イライラしてばかり」⇒「現状に甘んじず妥協しない」?
考えてみたところで、どうもしっくりときません。
どこか取り繕っている感が拭えないのです。
思うに、「怒りやすい」「すぐキレる」「イライラしてばかり」などについては、ものの見方を変えて長所や強みと捉えるよりも、これはこれとして制御しつつ、別の長所を伸ばす努力をした方が、心地よさそうな気がします。
「怒りやすい」「すぐキレる」「イライラしてばかり」という短所・弱みは、長所・強みに変換させることが難しい
だからこそ、アンガーマネジメントで制御し、生まれた余力を心地よさの追求に使うことが重要なのではなかろうかと思います。
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