「間違っている」ではなくて「違っている」
「ま」を取るだけで大違い
森瀬繁智さんはご著書「キミは『怒る』以外の方法を知らないだけなんだ」で、このように説いておられます。
「相手が間違っている。自分は正しい」という思いが怒りに繋がると、森瀬さんは指摘されます。
怒りの対象について、「間違っている」ではなく、「間(ま)」を取って、自分とは「違っている」と認識すれば、怒りの感情を制御できると説いておられます。
違いは必ずしも悪いことではない、というロジックに反論するのは難しいでしょう。
お互いの違いを認めることは、多様性を許容しようとする現代社会において、とても重要な気がします。
「違い」と捉えるだけでいい
優しく、しかし力強い簡潔なお言葉に、私はめざすべき方向性を見出せた気がしました。
とりわけ、
「ま」を取るだけで大違い
には、しみじみ、なるほどなあ、と感じます。
森瀬さんのご著書は至言の宝庫だと以前、書かせていただきましたが、このワンフレーズは時間を超えてじわじわと効いてくるように思います。
アンガーマネジメントではつくづく「間(ま)」が大切だと感じます。
私は、二重三重の掛詞のように「間(ま)」を捉えて、実践を重ねています。
すなわち、
怒りの対象に遭遇したときは、6秒ルールで「間」をとってクールダウン
「間違っている」と決めつけず「間」をとって「違っている」と認識する
どうにもモヤモヤするなら、相手と「間」合いをとって、距離を置く
といった具合です。
森瀬さんの教えを私なりに解釈しているため、もしかしたらお叱りを受けるかもしれませんが、この3箇条が今のところ、私にとってのアンガーマネジメント基本ポリシーとなっています。
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